3.PHPのデータ型
   PHPには、C言語のように明確なデータ型の宣言はありません。扱うデータで自動的に生成されます。
 1)整数型
    小数点を含まない整数で、大きさは、サーバのCPUなどの環境に依存します。

 2)浮動小数点型
    小数点を含む数で、 大きさは、サーバのCPUなどの環境に依存します。

 3)文字列型
    文字列を作る場合は、文字を「’(シングルクォート)」「”(ダブルクォート)」で囲む方法がありますが、少し違いがあります。
  ①シングルクォートの場合
    「’(シングルクォート)」で囲んだ場合は、その文字列の中に変数を埋め込んでもその値が表示されず変数名がそのまま表示されます。

      '今日も$aですね。うっとしいですね。'   と言う文字列は、
                 ↓
      '今日も$aですね。うっとしいですね。'   と、「$a」そのまま、が文字列とされてしまいます。

  ②ダブルクォートの場合
    「”(ダブルクォート)」で囲んだ場合は、その文字列の中に変数を埋め込むと変数の値が表示されます。

      "今日も$aですね。うっとしいですね。"   と言う文字列は、変数$aの値が「雨」とすれば
                 ↓
      "今日もですね。うっとしいですね。"   と、変数$aの値が挿入されて、文字列とします。

    しかし、変数名の前の文字が日本語などの2バイトコードの場合は、うまく表示できない場合があります。
    その時には、以下のようにします。

   a.変数名を「{}」で囲む

       "今日も{$a}ですね。うっとしいですね。"

   b.変数名と文字列を連結させる

       "今日も".$a."ですね。うっとしいですね。"

      「.」は、「ドット演算子」と言い、文字列を連結する演算子です。

     この方法が最も汎用性があります。

  <サンプル:php3-3.php>

<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>文字列に変数を埋め込む場合</title>
</head>
<body>
<?php
$a="雨";
echo '今日も$aですね。うっとしいですね。<br>';
echo "今日も{$a}ですね。うっとしいですね。<br>";
echo "今日も".$a."ですね。うっとしいですね。<br>";
echo "今日も$aですね。うっとしいですね。<br>"; //この行は、文法的にはあっていますが、エラーになります。
?>
</body>
</html>
 4)ブール型
   ブール型には、真(TRUE:1)と偽(FALSE:0)の2値だけ存在します。
   Booleanでの値は、以下のようになります。

   
データ型 Booleanでの値
整数/小数 FALSE
0以外 TRUE
文字列 空の場合(’’) FALSE
空の場合(””) FALSE
FALSE
上記以外 TRUE

 5)NULL型
   NULL値は、特殊なデータで、「無」を表します。値としては、「0」になります。